古布

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着なくなった服をウエスとして再利用するために
はさみで細かく切る作業をした。

ウエスとは、工場等で機械についたよごれや油をふきとるための古布。
おもに綿100%の、吸収のよい布が好ましい。
美大時代、印刷工房には大量のウエスがあって、
印刷機や、ヘラなど道具についた汚れをバンバン拭き取っていたことを思いだす。

我が家ではこのウエスを
台所そうじなどに使うことが多い。

家族の着古したTシャツ、肌着なんかを
ヒマをみつけてはチョキチョキと適度な大きさに切り分けてストックしておく。

今朝は自分のネグリジェ風のルームウェアを切った。
このルームウェアを着ていたときの記憶がよみがえってくる。
たしかこれは、数年前に入院したときに持って行ったものだ。
病院のベッドで大量の汗をかいて、寝苦しかったなあ。。
とか。
母と一緒にデパートで買った時のこととか。

自分のものならまだこの程度の思い出で済む。

先日は
相方のバスタオルを切った。
一緒に暮らす前から使っていたものだったから
年季が入っていて、ごわついて柔軟剤も効かないから
ウエスにしちゃおうと思って。

他人の持ち物だったものに
はさみをいれるのはちょっと勇気がいった。
よく見るとタオルの縁にマジックで名前が書いてある。
(いつから使ってるんだろう??)
そのタオルはきっと私の知らない
彼の汗をたくさん吸い取ってきたのだろう。
一応、切ってもいいか、彼に確認はとったけれど
なんとなく切ってはいけないような、
でもはやく処分してしまいたいような。。。
これはシットなんだろうか。
自分が知り得ない彼の過去のことへの。


今、彼が
風邪をひいて、隣の部屋で眠っている。
先々月に買い求めたシーツの上でたくさん汗をかいている。
猛暑が続いたからきっと疲れがたまっていたんだと思う。

彼の病状が心配だけれど
きっと何年か経ってこのシーツを処分するときは
バスタオルの時のような
さみしい気持ちはしないような気がする。
二人の生活のなかで一緒に使ったモノだから。
己の顕示欲を示しただけなのかも知れないけれども。。。


はやく彼の風邪が直って元気になってほしい。
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by fumiwo-tcd | 2010-08-20 19:14 | 日々の暮らし | Comments(0)