カテゴリ:文豪のはんこ( 30 )

先日、角川シネマ有楽町にて映画『BUNGO~ささやかな欲望~』 を観て参りました。
「告白する紳士たち編」の
『鮨』岡本かの子原作
『握った手』坂口安吾原作
『幸福の彼方』林芙美子原作
の3つのオムニバスでした。

3作品とも原作を読んでの鑑賞だったのですが
どれもその世界観に沿ったさわやかさでさらっと観ることができました。

最近体調がすぐれず、茨城から都内に出るのもしんどい日があるような時期だったので
余計にこの映画の清涼感がココロに沁みました。。。
映画の中の昭和のさびれた風景や、若い女性の着るきれいな着物、なつかしいワンピースの柄、
そして俳優さんたちの会話のゆっくりとした間の取り方。

見終わった後は
岡本かの子にちなんで『鮨』を食べに行きました。
リリー・フランキーさんの役柄である「先生」が
ゆっくりと生魚の鮨をまろんと手に取って口に運ぶ姿をみて
夕飯前のお腹が刺激されてしまいましたー。

まあ、帰りの道すがら上野駅構内のカジュアルなお寿司屋さんでしたけど。
でもお箸で食べちゃったなあ。。。いつも回転ばっかりだから、慣れなくてねえ。。
次は手で食べようと思います。

劇場ロビーにて文豪はんこのポストカードを掲示させていただいております。
この機会にぜひ映画ともどもごらんいただければ嬉しいです。

またこの映画の主題歌は
ファンであるキリンジの堀込高樹さんが作詞担当されています。
韓国のJOOWONが歌う「撫子」という曲で、
映画館内で上映前に流れているので、素敵に耳に残ります。
歌詞が結構シブかったような…。。

そうそうキリンジといえば、
つい先日堀込泰行さんが来春にキリンジを脱退して
ソロで活動されると聞いて
軽くショックをうけていたところ。。。

アルバム『7 -seven-』の少し前からという
キリンジファン歴は浅いのですが
人生の節目でキリンジの曲を聞いて、励まされたり苦しみを乗り越えたりしていたので
残念だと思う気持ちはあります。
まだライブ行ったことないし。。。

しかし公式ホームページでお二人の言葉を読んで
これは新しいことのはじまりなんだと思ってさわやかな気分が芽生えてきました。

キリンジの曲『タンデム・ラナウェイ』の一節を思い出しました。

  人生って 不思議さ
  すべてが手遅れのようでいて
  始まったばかり


お二人の今後の活躍を期待しています。
ライブ(できればビルボードがいいんだけど…)もリベンジ。。
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by fumiwo-tcd | 2012-10-26 10:30 | 文豪のはんこ | Comments(0)

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映画『BUNGO~ささやかな欲望~』が本日から上映を開始になりました。

都内では「角川シネマ有楽町」、
大阪では「梅田ガーデンシネマ」にて上映しています。

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梅田ガーデンシネマでは
当方の制作した
映画の原作である6作家の似顔絵はんこ、ポストカード、てぬぐいなど
文豪グッズを販売させていただいております。

角川シネマ有楽町では
劇場ロビーにて文豪はんこのポストカードを掲示させていただいております。

ぜひ映画上映の前に眺めていただき、
上映の後の余韻にひたりながら文豪ポストカードを眺めたり、
気に入ったらご購入いただけますと幸いでございます。。。

先日有楽町の大型書店に訪れますと
映画『BUNGO~ささやかな欲望~』の紹介文が
掲示されていたました。

ちょうど1階と2階をむすぶ階段の踊り場スペースだったんですけれど
その紹介文をずっと眺めている女性がいらっしゃいました。
私も踊り場に少し立ち止まって読んでいたのですが
人の流れもあったので
とりあえず2階にあがってその女性をしばし観察。。。
結構熟読されているご様子。
きっと気になって映画を観に行ってくれる?かも
と思うと
なんだかとても嬉しくなる午後のひとときでした。

落ち着いた、それでいてさわやかな気分になれそうな
そんな映画だと思います。

私もイベントの準備が一段落したら
映画館に馳せ参じたいと思います。



写真提供:角川関西オフィスさま
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by fumiwo-tcd | 2012-09-29 12:17 | 文豪のはんこ | Comments(0)

今月29(土)より公開される『BUNGO ~ささやかな欲望~』
この映画を上映する【大阪梅田ガーデンシネマ】にて
史緒の文豪はんこグッズが販売されることになりました。

先日「見つめられる淑女たち」編をご紹介したので
もう一遍である
「告白する紳士たち」編 の原作者にちなんだはんこをご紹介します。

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岡本かの子 『鮨』

以前このブログでも書きましたが、『鮨』、とても好きな小説です。
その小説の映画化ですから、期待感も増してしまいます。
というのも、キャスティング、「福ずし」の常連客、湊の役をリリー・フランキーさんが演じるというではありませんか。常連客たちとも仲良く話すものの、独特のとっかかりのない中年紳士を、リリーさんがニュートラルな魅力で演じてくれそうで、注目したいと思っています。
鮨屋の娘、ともよ 役の橋本愛さんも透明感がありながらも少し孤独そうな雰囲気も合っているような気がします。




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坂口安吾 『握った手』

坂口安吾の小説、私の中では『白痴』の印象が強く、
また放浪とか、薬漬けなど
無頼派というか、強くてすこし怖いイメージがあったので、
 『握った手』のような内気な大学生の男性が懊悩する青春劇を書いているとは思いませんでした。
読み終わったあとすがすがしい気分になりました。
はんこは『白痴』の一場面を表しました。





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林芙美子 『幸福の彼方』

実は『放浪記』、読書途中で挫折してしまった経験が…分厚い文庫本が思い出される。。。
それでも林芙美子はいつも気になっている作家でした。
そういう「途中で挫折してしまったけど、なんか気になる作家」の作品に再トライする場合、
短編小説というのはとてもいい入り口になると思いました。
今回の小説 『幸福の彼方』を読んでみて、女性が願う幸せ、家族への憧れ、
それは私も実生活で感じる内容でもありました。
電車の中で子供連れの家族を見つめる、優しく楽しい描写、そして人にはなにかしら事情があるものよと。
林芙美子は40歳のころに産院で生まれた子を引き取って育てていたということでした。
家族、子供を持ちたいという心の現れでこの小説が生まれたのかしらと思ったりしました。

背景は林芙美子の代表作『放浪記』の演劇での名シーン、森光子さんのでんぐり返しと
林芙美子が好んだという紫陽花を配しました。

**
そして
ぜひ見ていただきたいのが
『BUNGO ~ささやかな欲望~』のリーフレット、裏面です。

6つの物語の解説やキャストや製作陣の情報が書かれているのですが
昭和の名画座のチラシそっくりなレトロなデザインなのです。

ジブンが高校生だったとき通っていた
高田馬場の畳敷き映画館、ACTシアターを思い出したりして、
えらく郷愁を誘われてしまいました。。。

ぜひ映画の前にご一読いただくと
お楽しみいただけると思います♬
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by fumiwo-tcd | 2012-09-17 22:20 | 文豪のはんこ | Comments(0)

今月29(土)より公開される『BUNGO ~ささやかな欲望~』
この映画を上映する【大阪梅田ガーデンシネマ】にて
史緒の文豪はんこグッズが販売されることになりました。

『BUNGO~ささやかな欲望~』は
昭和を代表する“BUNGO”(文豪)が残した傑作短編を、
将来を担うキャストと気鋭の映像作家で描く、6つの恋物語です。
「見つめられる淑女たち」編、「告白する紳士たち」編と
二構成になっています。



今回、6人の文豪の短編小説が原作ということで
今まで製作した文豪はんこ、永井荷風・坂口安吾・岡本かの子 の他に
三浦哲郎・宮沢賢治・林芙美子 をあらたに彫り起しました。

映画公開中に
【大阪梅田ガーデンシネマ】の映画の原作書籍の販売スペースにて
文豪はんこのPOPがご覧いただける予定です。

その他、文豪はんこでスタンプしたポストカード、てぬぐい、6作家の文豪はんこを販売させていただくことに!!

関西方面の方々、
ぜひ映画をご覧いただいた後に、史緒の文豪はんこグッズも手に取ってご覧ください〜



では本日は
「見つめられる淑女たち」編の原作にちなんだ作家のはんこのご紹介。。
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宮沢賢治 『注文の多い料理店』

いわずとしれた宮沢賢治作の不思議な童話。
たしか中学校のときの美術授業で 『注文の多い料理店』の一場面を描く
という課題があって、今回もなんだか授業の延長のような学生気分ではんこを彫りました。。
もう十分すぎるほどいい大人なのに、小説に登場する
レストラン、洋食、クリーム、なんて洋風なことばに
唾液がでてしまう私です。。。

映画ではふたりの若者を不倫カップルに置き換えるというアレンジに興味が湧いてマス。



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三浦哲郎 『乳房』

三浦哲郎さんというと、『忍ぶ川』というイメージでして
この小説『乳房』は今回はじめて読みました。
パトリス・ルコントの映画『髪結いの亭主』を観たときのような
甘酸っぱい、せつない思いになりました。
やっぱり男性は女性の理髪師に心動かされてしまうのだなあ。。。
身動きがとれない椅子の上、女性がカラダを近づけてきて
その繊細な指で髭をそったり、泡をなぜたり。。。。
同じように、歯医者でもあの治療台に座った状態で
「女性の歯科衛生士の胸が、アタマに当たってドキドキする」
と男性から聞かされたことがあり、そんときはヤダ!イヤラシい〜!!と思いました。

私は男性の美容師さんにはぜんぜん性的魅力を感じたことないけどなあ。。
タイプじゃないだけのハナシかもしれないけど??
でも顔やアタマを手入れしてもらうときの気持ち良さ、
これはとてもよくわかります。
脳内からフワ〜と気持ちよい物質が出ています。

顔そりのシャボン(←この言い方も懐かしい?)とタイトル通り乳房を可愛くスタンプしました♬




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永井荷風 『人妻』
もうなんか、タイトルからしてドキドキの小説ですねぇ。
間借り先の奥さんが若くて色っぽい人だったら、同じ屋根の下で暮らすなんて
それは20代の男性でしたら悶々して当然だと思います。
その男性の悶々っぷりを眺めつつ、焦らしたりすることも女としては面白いのかもしれませんが。
そこらへんの谷村美月さんの色っぽそうな演技に期待してます。

永井荷風の愛したレビューの踊り子をイメージしてはんこにしました。
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by fumiwo-tcd | 2012-09-15 15:25 | 文豪のはんこ | Comments(0)

太宰てぬぐい&ふきん

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文豪消しゴムはんこを使って
てぬぐいを作ってみました。

今回は太宰さんで。

布用スタンプで地道にスタンプ。。。。

てぬぐいサイズは大きいので
時間と労力がかかります。

そこで
ふきんサイズくらいなら
なんとか出来るかと思い
小さいのも作ってみました。

コレ、お茶菓子とか
みかんの上にでもかけておくのにちょうどいいかも(笑)

インキは布用で洗濯できます。
無害のものです。水性顔料系インキ。

今回は太宰治おひとりのはんこで制作しましたが
作家勢揃いでいつか作ってみたいと思っています。

ただものすごく時間がかかりそうだけどね。。。。

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by fumiwo-tcd | 2012-06-29 12:28 | 文豪のはんこ | Comments(0)

坂口安吾の似顔絵はんこ

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坂口安吾[明治39(1906)-昭和30(1955)]

坂口安吾の小説は
ちくま日本文学 の文庫で読みました。
安吾の代表作『堕落論』『白痴』『日本文化私観』などが入っているので
安吾初心者のわたしには丁度よかったです。

『白痴』
冒頭の場末の世界観にひきこまれ、ズラズラと読んでしまいました。
空襲の場面はとくにスピード感にあふれて速度を増して読み、
はやいうち読了しました。

小説というかエッセイというか
身の回りのことを語った文章も面白く読みました。
『我が人生観(一)』
奥さんの妊娠に関して思うことなど
興味深かった。

阿部貞さんとの対談も
読んでみたいところです。
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by fumiwo-tcd | 2012-06-23 11:07 | 文豪のはんこ | Comments(0)

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三島由紀夫[大正15(1925)-昭和45(1970)]

ずっと三島さんのはんこは
彫りたいと思っていたけれど
なかなか着手できずにいました。

あのするどい顔つきとか
独特すぎる雰囲気に気圧されていたのかもしれません。

かの有名な耽美雑誌「血と薔薇」に掲載されていた
三島さんの写真のインパクトが強くて
あと、名画座でみた映画「黒蜥蜴」の青年役とか。
(wikiでは「日本青年の生人形」役とある…)

小説は
若い頃呼んだ「永すぎた春」とか
タイに行く前に「豊穣の月」(途中で挫折…)を読んだりとか
そのくらい。
「金閣寺」も読んだような気がする程度で
こころもとない。。

ネットで調べたところ、
「仮面の告白」・「憂国」をまず読んでみたいと思いました。

新潮文庫のオレンジ色の背を探しに行ってきます。


…そして
夫に、このはんこを見せたら

「だれ? 高嶋政伸?」

とな。。



まだまだ修行が足りないわたしです。
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by fumiwo-tcd | 2012-06-11 17:11 | 文豪のはんこ | Comments(0)

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中島敦[明治42(1909)-昭和17(1942)]

中島敦 というと
『山月記』を思い出します。

高校の国語教育では大人気な教材らしく、
私ももちろん習いました。

平日夜のNHKのラジオ 高校講座 を流し聞きすることがあるのですが
この『山月記』を解説していて
とても普遍的ないい作品ではないか〜!
と改めて思ったワケです。

役人になったものの、詩人となるべく、職を捨ててしまう「李徴」、
他人と仲良くしない(できない?)「李徴」、
結局詩人として生活できず、再度職につく「李徴」、
同期はみな高い位についていて、自分の遅れを知る「李徴」、
強い自負心で寅になってしまう「李徴」、
気位の高すぎる「李徴」、、、、

思春期の子供らが
考えそうな要素満載だと思うのです。
自尊心、個性、妥協、、、、
ドロドロした我がココロの中にうずまいている気持ち。


私も20代までは
李徴と同じような感情を持っていたような気がする。。
自分は他の人とちがうんだ!と思って、ムダにイライラしていたよーな。。
30代の今は、人並みにもう妥協しまして、
自分てこんなもんだよな、うんうん、、、
とある程度の肩のチカラを落とせるようにはなりましたが。


もう一度読み返してみたい名作です。


5/3-6[活版凸凹フェスタ]に文豪スタンプ、持っていきま〜す!
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by fumiwo-tcd | 2012-04-19 12:42 | 文豪のはんこ | Comments(0)

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川端康成 [明治32(1899)-昭和47(1972)]

川端さんの小説で読んだことがあるのはなんだろう?

『伊豆の踊り子』はなんとなく覚えている。。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という
あの有名な冒頭の小説『雪国』も読んだか否か忘れてしまった。。。


川端さんというと
・昭和43年にノーベル文学賞 受賞
・逗子マリーナに住んでいた(昭和47年に自殺)
・三島由紀夫 と仲が良かった

…という断片的なことしか知らずお恥ずかしいですが。。



川端さんの髪型、
なにかのカタチに似てるな〜?はて?
と思いながら彫っていたのですが
これでした↓
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今度新潮文庫から出ている
文豪ナビ読まなきゃ!!
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by fumiwo-tcd | 2012-04-17 21:44 | 文豪のはんこ | Comments(0)

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島崎藤村[明治5(1872)-昭和18(1943)]

島崎作品では『破戒』が印象に残っています。

姪のこま子さんとの間柄を記した
告白小説『新生』はまだ読んだことはありませんが、
文学講座を聴講したときに、
フクザツな気分になったことを覚えています。

当時のスキャンダル記事を掲載する女性雑誌に
こま子さんの叔父さんへの気持ちを記した記事を読んだとき
「それでも伯父さんのことが好きだった」
というようなことが書いてあって
なんというか、女性のおさえきれない素直で純な気持ちに
胸打たれました。

告白小説なんかかかれたばっかりに
世間にさらされ
若い女としての未来を奪われたであろうに。。
…と同じ女としては心配してしまうのですが。。。

叔父、島崎藤村の
言い分も小説を読んで確かめたいところ。
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by fumiwo-tcd | 2012-04-16 17:23 | 文豪のはんこ | Comments(0)